佐藤いちご店の始まりを、少しだけ書かせてください。
私たちが北海道へ移住するきっかけになったのは、2011年の東日本大震災でした。
当時、宮城県東松島市の海沿いに住んでいた僕たちは、地震と津波によって、家も、持っていたものも、すべて流されました。
幸い、家族はみんな避難することができ、無事でした。
当時、娘はまだ2歳。
震災を経験したことで、それまで当たり前だと思っていた「食」や「環境」、「自然」について、真剣に考えるようになりました。
その後、北海道豊浦町にあるシュタイナー学校のサマースクールに参加する機会がありました。
そこで出会った教育や、豊浦の自然豊かな環境に惹かれ、翌年、娘をこの学校に通わせるため、2013年に豊浦町へ移住してきました。
移住した当初は、食や環境に関わる仕事をして起業したいと思っていました。
農業もその候補のひとつでした。
でも当時は、新規就農へのハードルも高く、
いちから農業を始めるのは無理かな
と、どこかで諦めていました。
そんな中、いろいろなきっかけや人との出会いが重なり、今までの人生で一度も考えたことのなかった「いちご農家」になることができました。
それから、全国のお客様に支えていただきながら、今年で丸9年になります。
2023年には有機JAS認証も取得しました。
2026年は更新時期の見直しもあり、認証の更新はしませんでしたが、これまで積み重ねてきたものは、自分の中に残っています。
そして3年前からは、念願だった米作りも始めました。
米作りは、自分ひとりではなく、5人で力を合わせて行っています。
田んぼの一部では、米作りに興味のある人たちに声をかけ、みんなで手植えをし、手で刈り、はさ掛けをし、足踏み脱穀など、昔ながらの方法を取り入れながら、米を育てています。
そして、収穫が終わったら、みんなで収穫祭。
田んぼを
「生産する場所」だけではなく、
「人が集まり、季節を感じ、食べる場所」にしていく。
そんなことが、少しずつ始まっています。
これからは、ワイン用のぶどうの栽培にも挑戦したいと思っています。
ワインを造るだけではなく、老若男女、みんなが楽しめるスパークリングのぶどうジュースも作りたいと思っています。
上記の文章と重複しますが、もう一度書かせてください。
いちごがあり、米、野菜があり、ぶどうがある
発酵があり、食があり、人が集まり、季節を楽しむ。
そんな
「食のテーマパーク」のようなフィールド
を、この地に作れたらと思っています。
そして、その場所を自分たちだけで作るのではなく、
「ここに関わってくれる人たちと一緒に」
作っていきたい
その未来を、一緒にみていただけたら嬉しいです
「自然を壊さず」、「地球を汚さず」、「食と環境を先の世代へ繋いでいく」
宮城県東松島市出身・2011年3月11日東日本大震災で被災津波の被害に遭い、家と持ち物すべて流されてしまう当時娘が2歳という事もあり、震災をきっかけに食や環境について真剣に考えるようになる・2013年 北海道にあるシュタイナー学校のサマースクールに参加このサマースクールをきっかけに移住を決意・2014年 北海道虻田郡豊浦町に移住移住後苺農家を目指し、2年間研修・2017年 苺農家として就農農園名「grow.seed.worksたねびと」として1年目から化学農薬、化学肥料を使用せず、自然の循環を大事にした栽培を始める・2021年 畑に隣接している家をリノベーションし、カフェをオープン・2022年 農園名を「佐藤いちご店本店」カフェを「佐藤いちご店喫茶室」と改名・就農から6年目となる2023年5月有機JAS認証取得